捻挫・脱臼ではなかった! 子犬の足の痛み。レッグペルテス(大腿骨頭壊死症)。

突然、『キャン』と鳴いて膝が外れたという事で来院されました。8ヶ月齢のわんちゃんです。レントゲンを撮ってみると確かに膝のお皿(膝蓋骨)が両方はずれています。しかし、膝の触診で痛みを現しませんでした。大腿骨の首の部分(大腿骨頚)が反対側にくらべてやや太く感じたので、レッグ・ペルテス(大腿骨頭壊死症)の可能性も示唆されましたが、この時点ではまだはっきりと言えません。

4:7

PELVIS
3ヶ月後の写真です。明らかに大腿骨頚に異常が現れています。この間もこの子は、歩き方は正常のようにみえましたが、よく見ると体重をかけない歩き方でした。

カット

 

 

 
薬などでは治す事ができませんので、手術でだめになった大腿骨頭を切除します。

切除した骨頭

 
切除した骨頭です。ひびが入っているのが分かります。

KNEE

 
術後のレントゲンです。正常に近い歩行までには数ヶ月かかりますが、リハビリを行い徐々に回復を目指します。

この病気は、成長期の小型犬に発生します。跛行(足をあげる、引きずる、力が入らない)は、突然だったり、徐々にだったり一様ではありません。今回のように膝の異常も伴っていると、分かりにくい事もあります。成長期の小型犬で、長期間足の痛みが続いている時は、レントゲンで確認してみてください。効果的な予防法はありませんので、早く発見してあげて、痛みから解放してあげる事が大切です。

カテゴリー: 整形外科, 症例紹介 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です